当院の考える予防医学と遺伝子検査

自分の体質に合わせて健康的な生活を送りたいと思うけれど、どんな病気の予防が必要なのか 具体的に生活の中で気を付けるべきことは何なのか、漠然とした想いをもった方へ当院の医師が 時間をかけてご相談にのります。病気の予防は簡単なことではありません。遺伝子とは、自分のからだの設計図のようなものです。病気のなりやすさから身体的特徴まで、様々なものに影響してきます。遺伝子検査の結果を、より健やかなライフスタイルを構築するための指針としてぜひお役立てください。

当院の考える予防医学と遺伝子検査

現在の医療では病気になった段階で受診し、診察を行うことが中心となっています。つまり、病気が進行し重症化した段階で医療機関を訪れます。そのため、進行がんで命を落としたり、治療できたとしてもその後の生活の質(QOL)が低下してしまうことが多々あります。これは臨床の現場にいる医師が日々痛感していることなのです。しかし、疾患の大部分は、遺伝的素因の基に環境因子が加わることで発症するのです。わかり易く言うと、生まれ持った遺伝子レベルの要因にその人の生活習慣が加わり、病気となっていくのです。根幹的な原因を考慮することなく、疾患が発症してから場当たり的な治療を行うのが現在の医療だとしたら、今後大切なのは、病気の要因の最も上流に位置する遺伝子検査に加え、問診や診察、一般検査、更に当院独自の検査を行うことにより、薬物療法のみならず、食事療法を含む生活習慣の改善を指導し、予防医学的に「未病対策」を実践していくことだと思います。

当院では、症状や疾患に合わせたそれぞれの遺伝子検査に加え、一般的な検査に含まれていない血液や画像検査などの詳細な生体情報を総合的にお調べし、少ない変化も見逃さないことで、一人ひとりに適した「遺伝子ケア」「個別化医療」を提供いたします。

SNPとは・・・一塩基多型のことです。ヒトのゲノムDNAの約30億個の塩基の並びは、個人によって違います。標準的な塩基配列と比べると、一部分だけが違っていることがあり、個人の体質に影響を及ぼしていると考えられています。

日本人の死因について

昭和50年代に悪性新生物(がん)が日本の死亡原因第一位になってから、毎年死亡率が増加し、平成27年には死因の28.7%に達しており、死因第二位の心疾患15.2%のほぼ2倍です。これらの疾患についても遺伝子検査で将来の発症するリスクがわかります。

主な死因別死亡数の割合(平成27年)

主な死因別にみた死亡率(人口10万人対)の年次推移

出典:「平成 27 年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」(厚生労働省)

遺伝子検査FAQ

遺伝子検査で何がわかるのですか?

生まれつきの体質やかかりやすい病気など、さまざまなことがわかります。
近年の研究成果によって、さまざまな病気のかかりやすさも親から子へ遺伝する部分があることがわかってきました。
そのほかにも何を食べると太りやすいかといった「肥満タイプ」、寿命の傾向などの体質や身体的特徴から、性格的な特徴まで遺伝子が影響しているのです。
ヒトの遺伝子のすべての配列のうち、個人差があるのはわずか0.1%といわれています。
この0.1%の違いでお酒に弱い・強い、糖尿病や心筋梗塞などの病気にかかりやすい・かかりにくいといったことまで左右されているのです。

いつ検査をしても結果は変わらない?

遺伝子は生涯同じなので変わることはありません。
遺伝子の情報は生涯変わらないので、採取時の年齢や体調、妊娠などによって検査結果が変わることはありません。
いつでもお受けいただけます。

遺伝子に関する知識がないのですが、検査結果を見て内容を理解することは出来ますか?

遺伝子の専門的な知識がなくても、医師がわかりやすい説明いたしますのでご安心ください。