当院について

当院について

当院は、遺伝子検査を活用するクリニックです。遺伝子検査を行うことで病気の原因となる遺伝因子を知り、問診を受けることで病気の環境因子を理解することができます。当院は病気の原因を調べることができるクリニックです 。また、薬に関する遺伝子を調べることで、自分にあった薬・あわない薬が分かります。米国アンジェリーナジョリーさんが行ったようなBRCA乳がん検査を日本全国の方々にご利用頂けるよう診療メニューに取り入れています。
当院は恵比寿ガーデンプレイス内の完全予約制クリニックですので、必ず事前にご予約の上、ご来院ください。

特 徴

  • ○プライバシーに配慮した完全予約制システム
  • ○自由診療
  • ○医療機関の方もお気軽にご相談いただけます

臨床検査科恵比寿は
どういう方に
向いていますか?

遺伝に関するご相談をお受けしています。

遺伝とは、「個性」であるといえます。遺伝病は誰の責任でもありません。
気になることがありましたら、私たち専門家にお問い合わせください。

  • 遺伝子検査に関してご興味のある方
  • 遺伝子検査結果をより良く活用したい方
  • がんや遺伝性疾患など家族歴が気になる方
  • これまで医療機関で疾患の診断がつかなかった方

など

理事長からのご挨拶

当院における実践。それは、予防医学への新しいアプローチ。 一般に病気は、遺伝素因が基になり、それに環境素因が加わることで生じます。現在、遺伝子検査が実用化されたことで、(全ての遺伝子が解明されたわけではありませんが)遺伝素因を調べることが可能になりました。
 当院では、遺伝子検査による遺伝素因を調べることで、どのような病気になりやすい傾向があるか、現在どのような病気になっているのか、どのような薬剤が適しているのか、などを判定し、既存の医療技術(血液検査・画像診断・内視鏡・生理検査など)も最適に活用することで、患者様の病気の予防・現在かかっている病気の診断・治療を行なっていきます。すなわち、医学の中で最も上流から予防医学を実践していきます。
 また、当院では医学的エビデンスに基づいた臨床応用として、信頼できる論文や学会発表から、安全で有効性が高いと判断される、最先端の医療を実践しております。

理事長 東田俊彦 Toshihiko Higashida MD/PhD

個別化医療に基づく健康チェック

多くの方は「会社で人間ドックを行っているから自分は安心」「自治体の行なっているがん検診を受けているので大丈夫」と思っておられますが、患者様によってはそのようなことはありません。大腸内視鏡はいつ受けましたか?腹部MRIはいつ受けましたか?
さらに、PETによる被曝はどの程度あるか御存知ですか?そして、それはPET検査を受けるメリットを上回っていますか?
また、既往歴・家族歴や遺伝素因・環境素因(e.g.,喫煙・飲酒)、診察所見、検査データを基にして、検診のメニュー・個々の検査の時間的間隔などを決めていますか?
本来は、個人個人で疾患に対するリスクが異なるはずなので、行うべき検査の種類や、検査を行う間隔なども違っていると考えられます。
しかし、一般に、年に一回行なわれる画一的な「定期健診」は、個別化されておらず、不必要な被曝の問題、必要項目の欠如の問題、検査の間隔の問題など、予防医学的には課題が多い場合があります。
当院では、遺伝子検査結果と問診や診察・一般検査所見を基にした、個別化したがん検診などを提唱しております。

アンジェリーナ・ジョリーの選択

2013年に、映画俳優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、乳癌でもないのに両側乳房切除術を受けたことがニューヨークタイムズに掲載され、大きな波紋を投げかけました。彼女は、遺伝子検査の結果、がんに関連したBRCA1遺伝子が陽性であり、乳癌になる確率が87%であると医師から指摘され、予防的に両側乳房切除術を受けたとのことです。
 BRCA1およびBRCA2遺伝子はがん抑制遺伝子のひとつで、これらの異常があると「がん」、特に乳癌や卵巣癌を生じやすいことがわかっています。米国において、BRCA遺伝子の変異により生じる乳癌は、乳癌全体の10%以下ですが、BRCA1および/またはBRCA2遺伝子に異常がある場合には、一生の間に乳癌を発症する確率は60~87%(これらの遺伝子異常がない場合の生涯乳癌発生率は12%)で、さらにその乳癌は若年発症で、両側性のことが多いのです。
 母親が10年に及ぶ乳癌との闘病の末、56歳で亡くなったこともあり、アンジェリーナ・ジョリーさんは遺伝子検査を受けたとのことです。。BRCA1およびBRCA2遺伝子は常染色体優性遺伝をするので、母親から1/2の確率で遺伝する可能性がありました。そして異常が発見されたため、予防的に両側乳房切除術を受けたのです。
 その後、アンジェリーナ・ジョリーさんは両側卵巣摘出術も受けています。これは、BRCA1遺伝子に異常があった場合、生涯に卵巣癌を発症する確率は40~60%(BRCA遺伝子に異常がない場合の生涯乳癌発生率は1.5%)もあるためです。

 あなたは、このアンジェリーナ・ジョリーさんの選択について、どのように考えますか?

 まず、遺伝子検査を行ったことについて、知識を持った経験のある医師が家族歴や診察所見・一般検査所見などから遺伝子検査の適応があると判断し、十分に遺伝子検査についての情報をアンジェリーナ・ジョリーさんに与え、本人が納得の上(情報を与えられた上での承諾ということで、医療では「インフォームドコンセント:IC」といいます)で検査を受けたのでしょう。これは、検査が陽性だった場合にどうするか、をよく考えた上での判断だと思います。遺伝子検査は、個人個人の特定の病気に罹りやすさ(これを「危険度」といいます)を判定するので、単に興味本位で検査を受けるのではなく、もし、検査で陽性であれば、どうするかを考えて受けるべきです。
 そして次に、もし異常が発見されたら、専門医師に相談して、本当に病気になる危険性(確率)が高いのか(というのは、後述のように、年齢・性別、人種や家族歴、環境要因などによって危険性が変わるため)、それを避けるためにはどのような手段があるのか、その病気を発症した場合の治療にはどのようなものがあるのか、などについて相談するべきです。

現在、原則として病院・クリニックを受診しない限り、医師はあなたの身体・精神を診療してくれません。実際の臨床の現場では、その場合でもあなたの価値判断(インフォームドコンセント)であなたの医療が決定されるのです。日本の医療はそこそこにレベルが高く、国民皆保険制度で比較的安価なので、病気になったときは安心して医療を受けられるのですが、こと「予防医学」に関しては政府・自治体がやってくれることには経済的な限界があるので、基本的には「自己責任」です。自分を救い・守るのは基本的には自分しかないのです。そのためには医学・医療について、素人なのでわからない、というわけにはいきません。日本のみならず現在の米国の医学会は、遺伝子分野との関連が花盛りで、それが実際に臨床医学に応用されています。

 さて、このアンジェリーナ・ジョリーさんの一件については、日本でも興味本位にさまざまな報道がありました。しかし、遺伝子や遺伝子検査について正しい知識・情報を持たない限り、決して正しい判断はできません。
 その上で、あなたはアンジェリーナジョリーさんの選択を、どのように考えるでしょうか?

病気の予防と正しい理解

当院では、遺伝子検査の正しい理解と普及にも貢献したいと考えています。遺伝子検査は、まだ発展途上の技術であり、誤解や偏見が広がっていることも事実です。当院では、遺伝子検査に関する正しい知識と情報を提供することで、患者様の選択肢を広げていきたいと考えています。

遺伝子検査は、今後もますます進歩していくでしょう。当院では、最新の遺伝子検査技術を導入し、患者様の予防医学をより効果的にサポートしていきます。また、遺伝子検査に関する情報発信を強化し、遺伝子検査の正しい理解と普及に貢献していきます。

私たちは、遺伝子検査を活用することで、一人でも多くの患者様の健康を守っていきたいと考えています。

医師紹介

東田俊彦
理事長
東田俊彦

経歴

慶応大学医学部卒業:在学中に米国医師試験ECFMG(現在のUSMLE)取得
東京女子医大で臨床研修:内科系ローテーション
内科系大学院終了:ANPの研究で学位取得
金沢医科大学医学部教授・教育支援センター長
医療法人創世会理事長
臨床検査科恵比寿院長
Genesis衛生検査所(CAP認証)所長
Zurich保険会社顧問医
一般社団法人医療問題研究所最高顧問
医療法人筑波記念病院顧問

担当科目

遺伝子検査センター(臨床検査科)、内科、皮膚科、アレルギー科

氏名 東田 智彦
経歴 東京大学 医学部卒業
日本赤十字医療センター研修
虎ノ門病院研修
東京大学医学部大学院・東京大学医学部附属病院
医療法人社団創世会 臨床検査科恵比寿内科外来担当医
担当科目 遺伝子検査センター(臨床検査科)、内科、皮膚科、アレルギー科
氏名 井関 隼
経歴 埼玉医科大学医学部卒業
慶応義塾大学病院初期研修
担当科目 遺伝子検査センター(臨床検査科)、内科、婦人科